<関連記事>
シャチから逃げるペンギンが観光客のボートに自ら避難(南極)
シャチの群れに迷い込み絶望の中で逃げ回っていた1羽のペンギンは、近くに観光客が乗ったボートを見つけるとなんとジャンプして飛び乗った。予想外のペンギンの行動を観光客の1人が捉えており、九死に一生を得たペンギンの姿に多くの人が驚いている。『New York Post』などが伝えた。
旅行ブロガーのマット・カルステンさん(Matt Karsten、40)と妻のアンさん(Anna、32)は氷山クルーズツアーに参加し、南極ジェルラシュ海峡を訪れていた。他の観光客と共にボートに乗って海を進んでいると、シャチの群れに遭遇した。
大きな群れだったようで、マットさんらや他のボートの周りを囲うように泳ぎ始めたという。「シャチたちはゆったりと泳いでいて、カメラを向けると挨拶するかのように顔を出してくれたよ」とマットさんはシャチとの遭遇を楽しんでいた。
ところがそこに1羽のペンギンが現れ、獲物を見つけたシャチが追いかけ始めた。カメラを構えていたマットさんはその様子を動画として捉えた。
海面からのぞくシャチの背びれが素早く動き、ペンギンはシャチから逃れようと懸命にジャンプしながら泳いでいる。マットさんや他の観光客がこれに気付くと、「行け!」「泳ぐんだ!」とペンギンを応援し始めた。
そしてペンギンはツアー客が乗ったボートに向かって泳ぐと、ジャンプして飛び乗ろうとしたのだ。一度目はゴムの部分にぶつかり弾かれてしまったが、再び勢いよくジャンプするとボートの上に着地することができた。
まさかの事態にツアー客たちも驚いているが、笑いながら手を差し伸べてペンギンを受け入れた。ボートの縁に腰をかけるツアー客に囲まれたペンギンは怖がる様子も見せず、ボートの真ん中で息を整えるかのようにじっとしている。
シャチたちはペンギンが乗ったボートの後ろを泳いでいたが、しばらくすると諦めたそうだ。そのままボートを進めてシャチの群れから離れると、安全を確認したペンギンは海に飛び込み帰っていった。ツアー客たちは束の間のペンギンとの時間を楽しんだようだった。
<全文はこちら>
コメントする