アメリカでは、家畜を襲う害獣として駆除が進んだ結果、野生のオオ
カミ(ハイイロオオカミ)の公式記録は1926年を最後に、その姿を消し
たようです。
しかし、その後はオオカミが捕食していた大型の鹿などが増え、植生
に影響を与える結果となり、イエローストーン国立公園に41頭のオ
オカミを再導入を検討。この再導入についても賛成と反対の声が多く
あったそうですが、最終的には導入したという経緯があるようです。
このようにオオカミは、害獣としての顔と生態系を維持する役目と2
つの顔を持っている。
日本のオオカミは、1905年(明治38年)を最後に絶滅したとされていて
日本でもオオカミの再導入の話は、持ち上がったのですが実現してい
ません。
イノシシが街に出てきたり、農作物の被害のニュースが多いですし、
再導入は素敵な話ですが、オオカミが群れを作れるだけの自然が日本
に残ってるのかな?
 

<関連画像>


(出典 jammin.co.jp)

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オオカミを「絶滅危惧種」から除外、
訴訟急増か、米国

州ごとに管理へ、主な論点は生息域の範囲
イエローストーン国立公園のペリカンクリークの岸で立ち止まったオオカミ。1990年代に科学者らによってこの地にオオカミが再導入された。

米国魚類野生生物局(FWS)は10月29日、オオカミ(Canis lupus)は米国本土ではもはや絶滅危惧種ではないと発表した。保護派はこの決定を時期尚早と考えており、訴訟が急増しそうだ。

2019年3月にFWSがオオカミを絶滅危惧種のリストから外す手続きを始めた際、その個体数はハワイとアラスカを除く米48州で6000匹ほどで、「現在の生息域の全域で安定的かつ健康的」との見方を示していた。

「45年以上にわたり絶滅危惧種としてオオカミを保護をしてきた結果、回復のためのすべての目標を達成しています」と、デービッド・バーンハート内務長官は10月29日のプレスリリースで述べた。「本日の発表は、連邦法で定められた特定の要素に基づいて、この種が絶滅危惧種でも、そうなる危険のある種でもないという判断を単純に反映するものです」

 亜種のメキシコオオカミ(Canis lupus baileyi)と近縁種のアメリカアカオオカミ(Canis rufus、オオカミの亜種という説もある)は、今回の決定の影響を受けない。どちらも野生ではごくわずかしか生存しておらず、今も絶滅危惧種に指定されている。

 保護団体は、オオカミはかつての生息域の多くでまだ回復の途上であり、リストから外すのは早すぎると主張している。そればかりか、国としてのまとまった戦略もなく、この種の管理を州に移管することは有害だと、環境法を専門とする法律事務所アースジャスティスの弁護士、クリステン・ボイルズ氏は訴える。同事務所はこの決定について訴訟を起こす予定だ。

「19世紀末から20世紀初頭に人間によって殺される前に生息していた土地にオオカミが戻ってくることを目標とするなら、国としての回復計画がなければ達成は不可能です」とボイルズ氏は言う

米国の絶滅危惧種法(ESA)によれば、“生息域の全部あるいは重要な部分で”絶滅が危惧されるかそうなる可能性が高い種は、絶滅危惧種リストに記載することになっている。オオカミは全体として過去の生息範囲の20パーセントにしかおらず、十分な回復にはほど遠いと保護派は主張する。

「オオカミがかつての生息域の80パーセントから姿を消したことを、どうして軽視できるでしょうか」と言うのは、モンタナ州上院議員で、数十年にわたってオオカミを元の生息地に戻す活動に取り組んでいるマイク・フィリップス氏だ。

雪に残った、死んだメスのオオカミのあと。イエローストーン国立公園で。北米全体で、オオカミは過去の生息範囲の20パーセントにしかいない。

オオカミはどこで生きるべきか

オオカミは、かつては北はアラスカ州から南はメキシコまで、東はメーン州から西はカリフォルニア州まで、北米大陸のほぼ全域を歩き回っていた。しかし、全国的に行われた駆除作戦のため、1900年代初頭までに米国本土ではほぼ消え去り、カナダとの国境沿いにわずかな数がばらばらに残るだけになった。1970年代に、連邦政府はオオカミを絶滅危惧種に指定した。

 1990年代にオオカミを元の生息地に再導入する取り組みが成功した結果、ロッキー山脈の北側一帯で数が増えた。これにカナダから移動してきたオオカミが加わり、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州のそれぞれで群れができるようになった。

 五大湖地方では自力で少しずつ回復していたところに、ミネソタ州とカナダに生き残っていた群れが加わって増加した。なお、アラスカ州ではオオカミの数は以前から安定しており、絶滅の危惧やその危険があるとして保護されたことはない。

イエローストーン国立公園内の小川を渡るオオカミの群れ。

米国において、オオカミほど多くの称賛と怒りを浴びせられている動物はそういない。保護派は、オオカミがシカの増えすぎを防ぐなど、生態系で重要な役割を果たしていると指摘する。一方で農業団体や一部の狩猟者団体は、オオカミにヒツジやウシを殺され、狩猟の対象になる鳥獣が食べられると非難する。

 今日の議論の主な論点は、オオカミがどこで生きるべきかということだ。FWSの高官は10月29日の会見で、オオカミがさらに分布を広げるのに、連邦による絶滅危惧種の指定は必要ないと述べた。

<全文こちら>



オオカミ(狼、英: wolf)は、ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に属する哺乳動物。広義には近縁種も含めることがあるが、通常はタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ、Canis lupus)一種を指す。多数の亜種が認められている。同属の近縁種としてアメリカアカオオカミ、コヨーテ、アビシニアジャッカル(エチオピアオオカミ)などがいる。
35キロバイト (4,849 語) - 2020年10月21日 (水) 18:54




<ツイッターの反応>

超獣 second
@Cho880717

オオカミを「絶滅危惧種」から除外、訴訟急増か、米国 https://t.co/eFwbBgsrCY以前かららオオカミを保護対象に入れたり外したりしてるのは見てたけど、オオカミ再導入を住民投票してる州があるのはビックリした!

2020-11-05 12:21:06

(出典 @Cho880717)

Haruyoshi KAWAI
@yumegondou

オオカミを「絶滅危惧種」から除外、訴訟急増か、米国https://t.co/OstjUgx5q5[「FWSによる今回の措置は、オオカミの復活を妨げるものです。生息に適し、人が住んでいない場所がまだ十分にあるにもかかわらずです」]

2020-11-05 07:08:33

(出典 @yumegondou)

tatsue morishita
@MorishitaTatsue

導入以来、人間には出来なかった #生態系の回復 に劇的な効果をもたらした #オオカミ を撃ち殺すという方向転換です。~オオカミを「絶滅危惧種」から除外、訴訟急増か、米国(ナショナル ジオグラフィック日本版)#Yahooニュースhttps://t.co/yajpwUdw3v

2020-11-05 03:27:21

(出典 @MorishitaTatsue)