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【アワフキムシ】草の茎や葉の付け根に "白い泡の塊" その中に「小さくて黒いムシ」が住んでいる!?【謎にみちた生態】雑木林を歩いていたら、足元の草の茎や葉の付け根に白い泡の塊がくっついていることがあります。
(東洋産業 大野竜徳さん) 「不思議な泡を落ちていた枝でそっと泡をかき分けると、中から黒い小さな虫が、まるで睡眠を邪魔されたように、ジタバタともがきながらなんとも迷惑そうな顔で現れます」 なんだかぬるぬるしてなかなか消えない泡の中に閉じ込められてかわいそうに…。そう思ってしまいますが、実は逆です。 この泡はこの虫が自分で作った自慢の隠れ家、秘密基地なのです
虫の正体は、アワフキムシの仲間の幼虫です。アワフキムシはカメムシ目アワフキムシ上科に属する昆虫です カメムシと聞くと臭い虫を思い浮かべるかもしれませんが、アワフキムシは臭いを武器にする仲間ではありません。
この泡は、どんな成分でできているのでしょうか?
腹部から分泌する粘液と混ぜ、さらにお尻から空気を送り込んで泡を作ります。 つまり、かなり大ざっぱに言えば、この泡は『おしっことおなら』で作った秘密基地です。そう聞くと、なんだか汚そうに思えますね」
見た目以上に高性能な「泡の家」 (東洋産業 大野竜徳さん) 「この秘密基地、見た目以上に高性能です」 泡には、体を乾燥から防ぐ、真夏の日差しを和らげ、体温の変化を抑える、天敵から姿を隠すという役割があります。 特に天敵対策としてこの泡は有効で、アワフキムシ自身は平気ですが、外からやってきた小さな捕食者は泡の中を自由に動き回れず、呼吸や移動が妨げられるため、簡単には手を出せません。 この秘密基地、加湿器、断熱材、日傘、セキュリティ対策までを一つにまとめたような快適なおうちです
成虫になるとどうなりますか? (東洋産業 大野竜徳さん) 「そんな住み心地のいいこの泡、成虫になると完全に決別します」 成虫なるまで育ってきた居心地のいい住処を離れ、自分の脚と翅でパートナーを探すために外の世界へと文字通り羽ばたいていくのです。 泡の中にいたときのように角が少なく、少しぷにょっとふっくら柔らかい感じではなく、体は薄い茶色っぽく硬くなり、セミのような顔をした流線型の丸っこくありながら全身がシュっとした姿になります。
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