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紅葉客でにぎわう京都市鴨川のほとりに美容室「La Cocon ikuri」がある。野々村好弘さん(41)とかおりさん(49)夫妻が経営するアットホームな店だ。
記者が初めてこの店を訪れたのは3年前の2月。ドアを開けると、受付の後ろから大きな白い犬がゆっくりと現れ、出迎えてくれた。雌の雑種犬で、名前はシロ。頭をなでると尻尾を振って喜んだ。看板犬のシロは、美容室の客からも愛されていた。
シロが美容室にやってきたのは19年の暮れのこと。かおりさんは、SNSでこんな投稿を目にした。 「8年間、大切な血液を提供して、数えきれないくらいたくさんの命を救ったヒーローです。誰か幸せにしてくれませんか?」 アメリカ出身で来日後ボランティアに従事していたケリー・オコーナーさん(59)からのメッセージだった。オコーナーさんは被災地でペットが置かれる環境を目の当たりにし、動物医療を学ぶため東京の動物病院に勤めていた。 シロは、その動物病院で「供血犬」として飼われていた。病気やケガをした動物に輸血するため、血液を提供する犬のことだ。献血のために供血犬を飼っている動物病院は少なくない。 だが、シロが置かれた環境は劣悪だった。供血犬は1歳以上8歳未満、体重25キロ以上が推奨されているが、当時のシロは11歳で、体重は12キロしかなかった。病院の地下室のケージに入れられ、床には新聞紙が敷かれただけ。汚物まみれの状態だった。 シロは「僧帽弁閉鎖不全症」という心臓疾患を抱えていた。心臓の中の弁が閉じず、心臓から全身に送られるはずの血液が逆流してしまう病気だ。
オコーナーさんは、シロを地下室から救いだそうと決意。副院長に頼み込んで、SNSで引き取り手を捜すことにした。シロの置かれた状況を投稿すると、瞬く間に拡散した。 だが、膨大な医療費がこれから必要になる可能性がある。危険な状態なので日中ずっと留守番させるわけにもいかない。里親希望者は1人、また1人と減っていった。美容室を経営する野々村さん一家が条件に合った。
3歳から11歳までの8年間を地下室で過ごしたシロ。地下室には他にも5匹の犬がいた。
野々村さん夫妻や子どもたちの愛情をたっぷりと受けながら、シロは穏やかな日々を過ごす。
そんなある日、散歩中のシロが突然倒れることがあった。心臓の病はずっとシロをむしばんでいたのだ。 心臓が2倍近くまで肥大化し、肺を圧迫していた。高齢のため、手術もできない。治療を受け、一命を取り留めたものの、薬を飲むのをやめると数日で死んでしまう状態だった。 だが、週1回ほどの通院で、検査や薬に数万円かかるようになった。野々村さん夫妻はクラウドファンディングでシロの境遇を伝え、寄付を呼びかけることにした。 支援の輪はみるみる広がり、目標の18万円を大幅に超える480万円が集まった。「うちの子も同じ病気だった」「手術した方がいい」。みんながシロの幸せを望んでいた。
シロの体調は少しずつ悪化し、11月に入ると歩くこともままならなくなった。水をよく飲むようになった。11月6日夕方、病院に行くと、腎不全に加え、心臓に血栓があると診断された。
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午後3時35分、供血犬シロの心臓は鼓動を止めた 動物病院の地下室から京都の美容師夫妻へ みんなの愛を一身に懸命に生きた 「たくさんの動物が救われた」 シロは、その動物病院で「供血犬」として飼われていた。病気やケガをした動物に輸血するため、血液を提供する犬のことだ。献血のために供血犬を飼っている動物病院は少なくない。 (出典:まいどなニュース) |
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<ツイッターより>
(出典 @versographic)ベルソさん・装丁と読書と雑談
@versographic『元気のゆずりあい 地下室にいた供血犬シロ』 別司芳子・文 フレーベル館 病気の犬を救うためだけに生きる「供血犬」の存在を初めて知りました。「わたしに出来ることはただ話を聞くことだけ」。震災の傾聴ボランティアから始まったケリーさんの活動がアニマルウェルフェアへと繋がる感動の物語。 pic.twitter.com/6kw2yeicou
(出典 @nikome0925)嚢胞性髄膜腫のにこ🐶とわたし
@nikome0925返信先:@nvlucandy0920 うちが行っている大きな病院には供血犬の会があって、協力してくれる🐶ちゃんは無料で血液検査が受けられるみたいです。供血犬探している方のポストを見る度にこういうのが病院毎ではなく、各地区毎でも出来ればいいのになと思います。
(出典 @shin_ichiro52)花鳥風月
@shin_ichiro52午後3時35分、供血犬シロの心臓は鼓動を止めた 動物病院の地下室から京都の美容師夫妻へ みんなの愛を一身に懸命に生きた 「たくさんの動物が救われた」(まいどなニュース) news.yahoo.co.jp/articles/e212a… 🙏 輸血犬の生活改善‼️‼️‼️‼️
(出典 @chocomintjeny)松岡みえ子 【神奈川県川崎市】
@chocomintjeny病院に来る病気のワンちゃんも、この子も同じ命。病院でこの様な事が起きてるなんて悲し過ぎです。😭 #動物はモノじゃない 「供血犬シロの心臓は鼓動を止めた 動物病院の地下室から京都の美容師夫妻へ「たくさんの動物が救われた」(まいどなニュース)」 #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/articles/e212a…
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