<関連記事>
オスだけ殺すタンパク質「Oscar(オス狩る)」のメカニズムが解明される東大大学院農学生命科学研究科の勝間進教授らの研究チームは、オスだけを狙って殺すタンパク質を同定し、メカニズムを解明したと発表しました。
「Oscar(オス狩る)」と名付けられたこのタンパク質は、昆虫の体内でよく見られる共生細菌のボルバキアが持つものです。 ボルバキアは感染した宿主(昆虫)の生殖システムに対して、オスのみの死、オスのメス化など様々な操作をします。「共生細菌」と呼ばれていますが、宿主の性を自己の増殖に都合の良いように変化させる「性決定システムの乗っ取り」を行う「侵略者」とも言えます。
<4種類の性・生殖操作で繁殖を有利に>
ボルバキアは65%以上の昆虫種に感染している共生細菌です。宿主の様々な器官に感染しますが、卵巣にはほぼ確実に存在しています。ミトコンドリアのように母から子に伝わる性質を持つため、ボルバキアが次世代に子孫を伝えるためにはメスに感染しなければなりません。 研究が進むにつれ、ボルバキアは宿主の昆虫種によって異なる4種類の性・生殖操作を行って、自己の繁殖が有利になるようにしていることが分かりました。 ボルバキアが行う宿主の性・生殖操作は、次の通りです。 (1)細胞質不和合:感染していないメスの繁殖を感染したオスが妨害する (2)単為生殖:メスがオスなしで子孫を産めるようにする (3)性転換:遺伝的にオスである宿主をメスに変える (4)オス殺し:オスの卵のみ発生初期に殺し、メスだけが生まれるようにする この細菌は1924年にMarshall HertigとS. Burt Wolbachによってアカイエカから発見され、36年にHertigによって正式にWolbachia pipientisと命名されました。しかし、その後数十年間は、ほとんど注目されませんでした。
90年には、ある種の寄生バチにおいて、ボルバキアによる単為生殖が行われることが観察されました。単為生殖でメスがオスを必要とせずに次世代を残す場合、生まれてくるのは必ずメスです。ボルバキアは母系伝播をするため、オスがいなくても自身の世代を繋げることに問題はありません。
<農業、疫病予防に寄与>
共生細菌による宿主生物の生殖操作は、農業やヒトの疾病予防にも役に立つ技術です。
農業では、天敵農薬(害虫が天敵に捕食されることを利用した生物農薬)の効率的な生産などが期待されています。天敵農薬には、アブラムシを食べるナミテントウのように有用昆虫の雌雄で効果の変わらないものもあります。一方、コナジラミの天敵農薬として使われるオンシツツヤコバチは寄生バチの一種です。害虫の体内に産卵して殺す能力を持つのはメスだけなので、メスを選択的に生産できると都合が良いのです。
ヒトの疾病予防では、ネッタイシマカに対する取り組みが実用化しています。ネッタイシマカはデング熱やジカ熱を発症させるウイルスを媒介しますが、ボルバキアのwMel株が寄生するとウイルスの感染能力が阻害されることが知られています。
<全文はこちら>
オスだけ殺すタンパク質「Oscar(オス狩る)」のメカニズムが解明される …らチョウやガに対するボルバキアの「オス殺し」の実行因子とメカニズムの解明に取り組んでいました。これまでは、オス殺しの有力な候補因子は見つけられていたも… (出典:ニューズウィーク日本版) |
<5ちゃんねる>
「オス殺し」に関与するウイルスをショウジョウバエの1種から発見。そのウイルスのゲノム構造を解明し、ウイルスが持つ昆虫のオス殺し遺伝子を世界で初めて特定した。
オス殺し遺伝子機能の解明は、昆虫の性決定システムの包括的理解につながるとともに、性をコントロールすることによる害虫防除や有用昆虫改変技術の開発にも役立つことが期待される。
(出典 www.jacom.or.jp)
どういう役割をになっているのか
なかなか興味深いね
子供がオスだと絶滅確定だから
そうするしかないんだろうな
すげぇな
でもオスを確実に殺してしまうと宿主が絶滅する可能性があるから、確実という訳ではないのだろうな。
ウイルスに負けないオスを作ればよい。
それでもダメならその種自体が滅ぶ運命ということ
昆虫の世界は便利だ
別にオスを食おうとしてるわけじゃなくて、オスだとわからずに間違えて食ってる
進化を、様々な突然変異がフィルタリングされた結果 と考える説が主流
フィルタリングのメインが自然界の環境だったわけだから、
種の保存が保全されたら、お腹が減って飯を探すと同じベッドに寝ているよく肥えたオスがいましたので食いました 結果、生き残れました みたいな感じで
コメントする