(出典 ジンベエザメ徹底解剖~世界最大の魚類・ジンベエザメの基礎知識から ...)
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<目撃>ジンベエザメが魚群を狩る激レア映像を撮影、「何百回見ても驚き」と研究者ジンベエザメの食事といえば、ゆっくり泳ぎながらオキアミなどのプランクトンをこし取る餌の食べ方がよく知られている。だが、マグロや他のサメ、海鳥などの他の捕食者と一緒になって狩りをする様子が、オーストラリア沿岸で最大規模のサンゴ礁、ニンガルーリーフの海で撮影された。
隣人たちに力仕事を任せている?
ジンベエザメのベイト・ボール狩りは、実際にはカメラに映るよりも頻繁に起こっていると考えられている。世界中の熱帯海域から、似たような目撃情報は寄せられていて、例えば、西オーストラリア州での目撃情報は20年以上前にさかのぼる。 しかし、今回のように水中で撮影された証拠は稀だ。ジンベエザメをベイト・ボールに向かわせるものは何なのか。どのような戦略で狩りが行われているのか。新しく得られる映像の一つひとつが、手がかりをもたらしてくれる。 成長すると体長10メートル以上、体重は20トン前後にもなるジンベエザメは、餌を採るにあたってもエネルギーを節約する必要がある。ニンガルーで撮影された映像では、ベイト・ボールの下で立ち泳ぎする様子や、ベイト・ボールの中心を高速で駆け抜け、魚を口に収めようとする「ラム・フィーディング」の様子が確認されている。いずれも、口を開けながらゆっくり泳ぐよりも労力を必要とするため、一口で高カロリーを摂取できなければ非効率だ。 ニンガルーリーフは生物多様性に富んだ海として知られている。パースの北1200キロに位置し、ユネスコの世界遺産に登録されているこの海域には、捕食者たちが比較的手付かずの状態で生息している。 キャノン氏の映像には、マグロ、ギンガメアジ、メジロザメなどの大型魚や、急降下して潜水するミズナギドリが、ジンベエザメとともに採餌を行う様子が映し出されている。レスター氏らは、ニンガルーのジンベエザメが、こうした俊敏な隣人たちに力仕事を任せているのではないかと考えている。
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<目撃>ジンベエザメが魚群を狩る激レア映像を撮影、「何百回見ても驚き」と研究者 …と語る。ジンベエザメ(Rhincodon typus)は、これまで考えられていたよりも複雑な狩りをするのだ。 世界最大の魚であるジンベエザメが、プラ… (出典:ナショナル ジオグラフィック日本版) |
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